Entries from 2016-12-01 to 1 month

悲しみという原質

筆者がカフカ研究の第一級の資料として読んだ北村太郎氏のカフカ論に見られる「きわめて人間的な静謐な人柄」の魅力は、今でも忘れがたい印象として残っている。詩とは「直撃力」だと書いた北村太郎氏のすべての著作には「悲しみ」という微香がただよい、そ…

悲しみという原質

I君のエッセイからの引用。---平吉氏の「交響変奏曲」が初演された直後、この作品への評価は必ずしも良いものではなく、彼はそのことをひどく悔しがり、また憤慨していた。私も某新聞紙上に高名な批評家Y氏が寄せた記事を読んだが、それはまことに空疎で貧…

悲しみという原質

畏友I君から、彼の無二の親友である作曲家平吉毅州氏のことを書かれた『悲しみという原質』というエッセイを送っていただいた。時間をたっぷりかけて読んだものの、容易には言い表わせない不思議な読後感に捉えられている。それは、いまだ心の中ではっきり…

早期食道ガン、再発を禁酒で半減

早期の食道がんの治療後に起きやすい再発は、禁酒をすることによって確立を半減できるという調査結果が、全国16の医療施設でつくる研究チームによって専門誌に発表された。これまで禁酒によって食道がんの再発をどの程度減らせるか正確なことは、分かってい…