≪美ヶ原高原≫紀行







 七夕前の7月5日、6日に1泊で美ヶ原高原へ出かけた。美ヶ原へ行くのは何十年ぶりかのことであったが、親戚の方が万全の準備をして計画してくれたので、楽しい山旅であった。本当は6月19日、20日の予定であったが、本土を襲った台風のため延期をせざるをえなかった。松本駅から王ケ頭ホテルのシャトルバスで、往路は美鈴湖から美ヶ原スカイライン経由で王ケ頭ホテル到着。帰りは美しの塔からビーナスライン経由で、扉峠・三城牧場を経て、桜清水茶屋で昼食をとり、美味しい山菜のてんぷらと手打ちそばに堪能した。生憎の曇り空と山肌を這うようにのぼって来る深い霧で360度の天空からの眺望は満喫できなかったが、それでも時々雲の合間から甲斐駒ケ岳北岳、富士山、八ヶ岳連峰、そして槍ヶ岳の鋭鋒も遠望できた。朝食前のイベントとしてシャトルバスに乗って、王ケ鼻までの高山植物のお花畑を散策したが、レンゲツツジが満開で圧巻であった。標高2000メートルの展望風呂も、実に心地よく気分もくつろいだ。ホテルの屋根裏を目指して無数のつばめが出たり入ったりしている眺めも、印象に残った。